2016/04/02

テクニカル指標が示すベア相場入り ①

2016213
異常な高ボラティリティが示すブルとベアの綱引き
 
既に、過去12ヶ月以上ウォーニングフラッグが高まり続けている。これに伴って我々の投資戦略もポートフォリオも、よりディフェンシブな方向へと舵を切ってきた。
 
年明け早々から、各紙のヘッドラインを賑わせるほどの歴史的な酷い相場となったこともあって、以降、我々もやや慎重になり過ぎた感はあるが、パフォーマンスを追い過ぎるがあまりこれまで何年もかけて育ててきた果実を失っては元もこうもない。
 
年末に述べた通り、2007年や90年代末がそうであったように、ボラティリティの顕著な増加はベア相場入りを明確に示していると言っていい。
 

2016/03/19

年金ポートフォリオ・戦略アップデート

前回、12月第3週の週間アップデート(メンバーのみ)で、年金ポートフォリオに○○%の売りポジションを得て、約割がロングポジション、残りが現金等およびショートポジションとなった。

今は、目まぐるしく動くマーケットおよびテクニカルな変化を注意深く見守り、さらなる変化が観測され次第、迅速に年金ポートフォリオに変更を加える予定である。

よって、戦略的な週間アップデートを見逃すことなく、リアルタイムな対応を心掛けて頂きたい。

2016/02/18

昨年マーケットに出現した「ウォーニング・フラッグ」、今年も要警戒! ④

株式市場にとって都合のよい大統領は民主党、それとも共和党?
 
これはいつも興味をそそる議論。そのような事実があるかどうかは別として、今後4年間のマーケットを占う上で投資家には無視できない一大イベントである。
 
1980年頃までは、マーケットは民主政権の下で高パフォーマンスを発揮すると広く認知されていた。そこまでの52年間では、確かにマーケットは民主党選出の大統領の下でのほうが、共和党のそれに比べ4倍もの高パフォーマンスを収めていた。もちろん、これには「民主政権=支出増=経済政策増」という合理的な説明があってのことである。
 
その後、レーガン、父ブッシュと共和政権が続いた12年間によって、1952~1992年の範囲に限ってみれば、共和党選出の大統領下で極わずかではあるが、マーケットは好成績を収めている。
 

2016/02/10

昨年マーケットに出現した「ウォーニング・フラッグ」、今年も要警戒! ③

選挙年に見えてくるもの
 
上述の通り、選挙年は4年サイクルの3年目ほどには優れたパフォーマンスを期待できないものの、それでも一般に高パフォーマンスが期待できる年である。
 
1928年以降の選挙年サイクルをまとめてみると、以下のような数値が見えてくる。
 
·  同期間、22回あった大統領選の年のマーケットは6.9%の上昇し、同88年間平均の7.4%をやや下回る。ただ、過去100年で最悪だった一年、「2008年」を除けば平均は9.1%へと跳ね上がる。

·  大統領選の年の22回中、16回(73%)でマーケットは上昇を記録。
 
·  また22回中11回は二桁台の上昇率、4回は二桁台の下落率であった。
 

2016/01/24

昨年マーケットに出現した「ウォーニング・フラッグ」、今年も要警戒! ②

「選挙年」について投資家が知っておくべき事
 
4年サイクルの大統領選とウォール街の間には、明確な歴史的関係がある。これは単に、陰謀論や偶然の一致ではない。
 
これまで株式市場で繰り返されているテーマであり、それは過去数十年間のデータによって裏付けられた合理的観測でもある。
 
S&P500の長期チャートで確認すると、4年サイクルのうち、選挙年から2年を離れた年の多くが、明確にV字底をつけ市場に「買い」のタイミングを与えていることが分かる。
 

2016/01/18

昨年マーケットに出現した「ウォーニング・フラッグ」、今年も要警戒! ①

2000年以降、不安定さを見せる大統領選の年
 
歴史的に、大統領選のある年のマーケットは底堅さを見せるものである。事実、戦後から1999年まで、大統領選の年に3%以上下落したことは一度たりともない。
 
しかしその後は、ITバブルのピークを迎えた2000年、続いて住宅バブルに見舞われた2008年などが示しているように、いくら投資家が愛する選挙年であっても、いつも当たり前のようにリターンが転がり込むわけではない。
 
「回復継続中」を示しているかのようなマクロ指標ではあるが、重要なテクニカル指標から否定的なメッセージが発されていることなどから、現状で我々のポートフォリオは、既に過去6年で一番ディフェンシブなポジションとなっている。
 

2016/01/08

「世界10大リスク 2016」 by イアン・ブレマー ユーラシア・グループ ⑤

9.十分でない選挙
 
新興国市場は、2014~2015年に国政選挙を終えた。しかし今年は、新興国有権者の声を政権に伝える機会が比較的少ない。
 
成長が鈍化し、人々の生活水準が上向かないことへの不満が表面化し、国の統治と安定に苦慮が見られる。
 
歴史的には、選挙のない年の市場は穏やかであるが、今回は様子が異なる。
 
過去10年間、期待とともにほとんどの新興国市場は莫大な所得増を謳歌した。しかし現実に目覚める時が訪れている。
 

「世界10大リスク 2016」 by イアン・ブレマー ユーラシア・グループ ④

7.予期せぬ行動の指導者達
 
予期せぬ行動で知られる数々の指導者らが、国際政治の場に不安要素を持ち込む。
 
ロシアのウラジミール・プーチン、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン副皇太子、そして小国ではあるが、より重要なウクライナのペトロ・ポロシェンコ。
 
2016年のリストに、これらの予期せぬ行動を取る指導者達が上がるのは、彼らの介入、干渉が相互に入り混じって対立しているからである。
 
大きな影響力を持つ一人の「予期せぬ指導者」の発言が、国際的には大きな意味合いを持つ。
 

2016/01/06

「世界10大リスク 2016」 by イアン・ブレマー ユーラシア・グループ ③

5.サウジアラビア
 
サウジ王国は今年、王室内で高まりつつあるリスク、揺れ動く不和に直面する。また、彼らは孤立状態を深め、それが中東全域において、彼らをより強硬な行動へとかき立てる。
 
王室内の衝突とういう脅威が表面化し、20151月のサルマン王即位以前には想像だになかった「表立った対立」というシナリオが、今、完全なる現実となっている。
 
また同国の対外的な主な懸念は、ここから直ぐにも制裁が解かれるイランである。
 
 

「世界10大リスク 2016」 by イアン・ブレマー ユーラシア・グループ ②

3.中国の足跡
 
中国の経済的、政治的発展は未だ穏当なレベルにあるが、この段階で、世界中にこれほど強力な存在感を持つ国は未だかつてない。今日、中国はそのスケールで世界経済戦略を有す唯一の国である。
 
2016年、中国が最重要国であると同時に、最も不確でもある世界の原動力という認識が、中国を受け入れる準備ができずに躊躇し、中国の戦略に同意できず、どう対処すべきか分からないでいる世界の他のプレーヤーに、これまで以上の動揺を与えることになる。