2016/01/05

「世界10大リスク 2016」 by イアン・ブレマー ユーラシア・グループ ①

1.空洞化する同盟関係
 
大西洋をまたぐ同盟は、70年近く世界で最も重要な関係にあった。
 
しかし、過去のどの時点と比較しても、現在の同盟関係は弱体化し現実性を失っている。欧州にとってこの同盟は最優先事項でなくなり、既に決定的な役割を持たなくなっている。
 
ロシアのウクライナへの介入と、シリアでの衝突が、米欧同盟の亀裂を表面化させることになる。米欧はそれぞれが別の道を歩むことになり、「世界の消防士」はその役目を終わらせる。特に中東問題では利害が一致しないこともあり、今年、同地域での紛争に解決は見られない。
 
 
2.欧州の閉鎖性
 
2016年は欧州で亀裂が限界点に達し、「開かれたヨーロッパ」と「内向きなヨーロッパ」とで核心的なズレが勃興する。格差、難民、テロ、草の根活動による政治圧力が折り重なり、「一つのヨーロッパ」の原理原則は、前例のない挑戦を突き付けられる。
 
欧州各国のオープンな国境は一定の圧力にさらされる。ブレグジット、すなわちイギリスのEU離脱リスクも軽視され過ぎている。2016年の欧州経済は団結を示しながらも、その広義における本質、社会構造面において真の団結は見られない。
 
※内容を追加して更新します。
 
 
↑是非、応援クリックを!