2015/12/31

2016年の米国市場、慎重にならざるを得ない数々の理由 4/5

理由5 ベア入りを示唆し始めたコポックガイド
 
今年3月、コポックガイドが市場モメンタムのピークを告げた。一次、二次、双方のシグナルを発し、今日においてもその状態が続いている。
 
コポックガイドまたはコポックカーブは、50年以上前にエドウィン・コポックによって開発されたテクニカルツール。市場モメンタムを測るのに非常に有効なツールである。
 
14ヶ月と11ヶ月の合計変化率を10ヶ月加重移動平均で表して市場モメンタムを測る。ある心理的極値から、別の方向へと動くのを見極める際に有効とされている。
 
市場心理が変化し、数値が劇的に反転した際に相場のボトムを告げ、数値がマイナス圏から脱する時が最適な買い場となる。前回は2009年初夏にこのシグナルを発している。
 
ただ同数値は、ブル相場の初期の段階で早々にピークをつける傾向にあるため、相場の天井を測る上では本来有効ではない。事実、現ブル相場における第一のピークは最初の18ヶ月間に見られた。
 
ところが長く続くブル相場の中で、数値がゼロ以下に落ちることなくダブルトップを形成すると、それは心理的極値にあることを告げ、モメンタムが最後のピークをつけた後にベア相場へと移行することが過去に観測されている。この第二のピークは昨年3月に出現した。
 
この現象はテクニカルアナリストのドン・ハーンによって最初に観測された。1929年を始めに、以降ダブルトップはわずか8回しかなく、全てが30%以上の幅を持って下落しているのである。
 
現在、ダブルトップが完全な形になろうとしており、数値は4.9を指している。この4.9という数値は、一たびここに達するとそこからさらに下降することが多い。実に過去24回中22回がそうなっている。
 
そしてゼロ以下になると、経験則上77%の確率で本格的なベア相場入りとなる。
 
現地点で何も慌てることはないものの、仮に数値が下がり続けゼロ以下に達するのであれば、我々の「年金ポートフォリオ」もよりディフェンシブな構成に変えていかなくてはならない。既にそれへ向けた準備は整っている。
 
※旧サイトより抜粋
 
 
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