2015/12/31

2016年の米国市場、慎重にならざるを得ない数々の理由 5/5

理由6 高止まるバリュエーション
 
やはり3月以降、S&P 500のバリュエーションは上昇し続けている。FANG株については、90年代のITバブル並のPERをつけて空中遊泳中である。
 
過去9ヶ月間、S&P 500は同レベルにありながらも、平均PERだけが19.9から22へと上昇している。
 
3月以降、1%にも満たない上昇率でありながら、原油を含むコモディティ価格とともに、エネルギー、鉱物関連銘柄の収益が落ち込んでいるのである。
 
結果、平均企業収益は今年11%も下がり、PERを押し上げてしまった。過去88年間の平均PER17.0と比較し、今日では30%も過大評価されていることになる。
 

2016年の米国市場、慎重にならざるを得ない数々の理由 4/5

理由5 ベア入りを示唆し始めたコポックガイド
 
今年3月、コポックガイドが市場モメンタムのピークを告げた。一次、二次、双方のシグナルを発し、今日においてもその状態が続いている。
 
コポックガイドまたはコポックカーブは、50年以上前にエドウィン・コポックによって開発されたテクニカルツール。市場モメンタムを測るのに非常に有効なツールである。
 
14ヶ月と11ヶ月の合計変化率を10ヶ月加重移動平均で表して市場モメンタムを測る。ある心理的極値から、別の方向へと動くのを見極める際に有効とされている。
 
市場心理が変化し、数値が劇的に反転した際に相場のボトムを告げ、数値がマイナス圏から脱する時が最適な買い場となる。前回は2009年初夏にこのシグナルを発している。
 

2015/12/30

2016年の米国市場、慎重にならざるを得ない数々の理由 3/5

理由3 危険水域に達した投機性
 
ITバブルの際、わずか3%程の銘柄が相場を牽引していた事実をご存じだろうか。現在の投機的水準は当時ほどではないものの、既に非常に高いところにまで上りつめている。
 
年初には誰も耳にしたことのなかったFANGインデックス(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの略)であるが、今ではこれら4銘柄の暴騰振りが経済各紙のヘッドラインを飾っている。
 
ただ、これら天井知らずに見える4銘柄が市場に及ぼす影響については驚愕の事実がある。
 

2015/12/28

2016年の米国市場、慎重にならざるを得ない数々の理由 2/5

理由1 このブル相場は「年を取り過ぎている!」
 
ブル相場は単に年を取って死ぬことはない。ただ相場が年を取り過ぎてかつ、投資家が慎重になり、投資対象に好き嫌いが増え始めるとそれは危険なサインである。
 
それは7年近く続き、3番目に長いこのブル相場も例外ではない。もし3月まで続けば、ウォールストリート史2番目に長いブル相場となる。
 
さらに1930年の以降の16回のブル相場で、4番目に高い上昇率のブル相場でもある。
 

2015/12/24

年末年始、恒例のサンタラリーはあるか

歴史的に年末年始は株高に終始することが多い。サンタラリーの名付け親、イェール・ハーシュによると、通常年末の5日間および、年始の2日間にラリーが観測されるとのこと。
 
ホリデーシーズンに向けて人々の気分が盛り上がり、年末ボーナスと相まり、消費が増える傾向にあるからだろうか。
 
過去40年以上のデータでは、投資家が期待を早める面もあってか、サンタラリーの時期が年々早まっているようである。
 
そこで、1928年以降の年末10日間、および年始5日間のデータを押しなべて見ると、S&P50078%の確率で上昇していることが伺える。
 
ただ残念ながら、今回は空振りとなりそうである。
 

2015/12/14

Nikkei Futures 12/14 本日よりリニューアル

9:05 Sell 18,740

20:35 Buy 18,720 (+20)

Total +20,000 x n

This Month +20,000
Since Dec 14, 2015 +20,000

日々のトレード実績はこちら


日経225先物 ブログランキングへ

2015/12/13

2016年の米国市場、慎重にならざるを得ない数々の理由 1/5

低迷する米市場、「好調さ」を保つ経済指標
 
米国市場は未だ主要ブルーチップ指数が上向いておらず、FANG株(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの略)を除いてはSP500とナスダック指数はともに低迷を続けている。
 
しかし、「経済学的」には今日の回復基調を否定することはできないし、景気後退がすぐそこまで来ているなどとはとても考えられない。事実、来週のFOMC会合でFRBが利上げに踏み切らざるを得ない材料は既に出揃っている。
 
また同時に、一回目の利上げが市場に大きな影響を及ぼすことは稀であり、現実的には「金融引締め」と言うより、正常化への第一歩と見ておけばよいのではないだろうか。